代表のご挨拶
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代表 林数馬のご挨拶

おぼうさんどっとこむの公式ホームページにたどり着いていただき、またご高覧くださり、ありがとうございます。株式會社おぼうさんどっとこむ、代表の林数馬と申します。
ここで、仏教が教える信実を申し上げれば、「しなければならない」ことは何もないということを、まずは知っておいていただきたいと思います。仏教は「こうしてはならない」という戒めを伝え、みなさまの生き方を調えるための一助を担い、「こうしてはいかが」と、より良く生きる術を身近に在り起こる事柄から気づかせてくれる有難い教えなのです。
お経(経蔵)の中にも、戒めや規律を示す律蔵の中にも、説かれる教えの論拠を示す諭蔵の中にも、経・律・諭の三蔵とされる仏教の大切な智慧の貯蔵庫の中のどこを探しても「こうしなければならない」という教えはひとつとして出ては来ません。
要するに、みなさまが行いたいと思う仏事ごとのすべては、法律に触れるような形でなく、ご家族親縁者の方々への配慮と故人様への想いを向けるためのものであれば、どのように営まれるかは、各家庭や各個人で違っても何の問題もないのです。
株式會社おぼうさんどっとこむは、より良き生き方の教えである仏教が日本から失なわれてしまうというわたくしが抱いた危機感と、”仏教は難解な教えである”と誤解、誤認させられている多くの方々の心を救うべく、仏事全般のサポートをしながら、みんなで幸せになるための会社として2004年12月に創業いたしました。
開業当初わたくしは、仏教の良いところを広める事業を試し、時の世を生きる方々の下支えをしようと試みました。しかし、多くの人の声は悲痛に満ち、わたくしの想いと相反するような、”高額なお布施を強要される事例をなんとかしてくれ!” “お墓を人質に取られて、寺のやりたいようにされて困っている” など、仏教における悪しき慣習にともなう悩みや苦労を吐露される相談ばかりが相次ぎました。
そこでわたくしは、創業のきっかけとなる”寺が高額な布施を要求し、用意できない人への仕打ちを行う”という友人が遭遇し、わたくしも目の当たりにした事件を思い返し、まずは供養に対する不安の中心にあるお布施問題を解決すべく、あえて料金として明示することで、「これ以上掛からない」という安心を与えるべく、この問題に仏教者として初めて切り込みました。“それではできない”と嘆く方が「それならやってみよう!」と思えるような提案をすることを通じ、「できないをできるに変える」仏事づくりを通し、混迷混乱の続く現代社会を生き抜く人が、仏事でさらに混乱させられないよう、自分のことは自分を決められる人づくりを目指し続けたいと思います。
創業後7年弱して襲った東日本大震災、その後に続く多くの自然災害、そして令和の時代を迎え世界中を襲った疫病禍の中にあって、わたくしたち人間も自然の一部であることを試されているかのような出来事が続いています。
今、わたくしたちひとりひとりの生き方が試されています。みなさまが行われる供養も生き方のひとつです。みなさまがご先祖に、近しい故人様に、感謝の想いと自分自身の生きているその身とその生き方を供えるお手伝いを、当社おぼうさんどっとこむに託していただけるよう、わたくしたちもより良き提案を目指し、さらに精進してまいります。引き続きましてのご指導ご鞭撻、期待を込めた叱咤激励を重ねてお願い申し上げ、挨拶といたします。
合掌
令和三年十月吉日
株式會社おぼうさんどっとこむ
代表取締役 林 数馬